管理人のごった煮日記

メロウリンク、全12話でした。
OVA作品だから丁度いいのかと思いますが作品
的にはもう少し長く見ていたかった気がします。
メロウがターゲットを見つけて仕留めるまでをもうちょっと
細かく書いてくれたらなーと。
メロウとキリコは良く似たタイプの主人公でした。
どちらも軍隊の底辺にいる存在で命を顧みられない
名もない兵士に過ぎなかったけど自分を取り巻くもの
に流されることを良しとしない骨太君。
まだ「復讐」という確固たる目的と「憎しみ」という感情が
ある分、メロウの方が人らしい。ルルシーの足にドキドキ
してしまったり可愛げがあるけどキリコは磨り減るだけ
磨り減った感じ。キリコは後半になると自分の秘密を知るとか
フィアナといった目的が出来てくるけど前半は本当にただ
生きているだけみたい感じ。ウド編ラストでココナ達の姿を
探すキリコの独白はぐさっと来ました。
メロウも「仲間の為に誰かが犠牲になる。それはいい。」
と自分達が捨て駒にされた事、小隊の仲間が死んだ
ことを受け止めようとしているところがぐっさりと刺さりました。
復讐だけに生きてきたメロウがルルシーという存在と出会えた
事は本当に幸福なこと。その分、フィアナを失ってなお放浪
しなくちゃいけないキリコに涙。

それにしても拷問だとかリンチだとか高橋監督はそういう所
もきちんと描かれる監督さんです。まったくもって容赦ない。
メロウ12話で敵がメロウに「仲間の仇」と叫ぶところとか凄い。
主人公にとって都合がいいだけで終わらないところが深い。



 

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